潮騒

日記

言葉から立ち昇る匂い

弟に、「1カ月でどれくらい本を読むの?」って聞かれて、最近は全然読んでないことに気づかされた。
忙しくしているわけでも無いのだけど、疲れやすい体だから帰宅するとすぐに横になってテレビを観るか音楽を聴くかしている。でも、本を読むってわたしにとってはなかなか体力が要ることで頭を使うし、文章を長い時間読むことができずにいた。休みの日は出かけて服を買ったりしているけれど、本に時間を費やすことを最近していない。そういうことからちょっと逃げていたけれど、弟のおかげでまた本を読みたいと思い立ってブックオフオンラインで何冊か購入。

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このうち2冊はエッセイ。
最近は小説よりもエッセイに興味が出ていて、良質なエッセイは長ったらしい小説よりもこころに響いてくる(と思っている)。
石井好子のエッセイはずっと読みたくて読んでいなかった。今読み進めているけれど、とてもお腹が空く。とにかく料理のことだらけ。料理エッセイなのだから当たり前だけど。言葉から料理の匂いが伝わってくる。

ウィンナ シュニッツェルという料理のことが書かれていて、美味しそうだなぁとワクワクしながら想像した。気になったのでインターネットで画像検索をしてみた。

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思ってたのとだいぶ違う…。

これは、仔牛の肉を使うのだそう。仔牛のカツ。食べことないなぁ。仔牛。食べてみたい。

カツと言えば、一昨日は家族で「かつ銀」というカツ専門の定食屋に出かけた。

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3色のかさね巻カツ。梅しそとチーズと明太子のかさね巻カツがそれぞれ2個ずつ。
小さいすり鉢とすりこぎと共に白ごまと黒ごまの容器が運ばれてきた。これでゴマを擦って、すり鉢のなかにソースを入れて混ぜて食べるのだ。
わたしは面倒くさがりなのですり鉢にソースを入れて擦らずにそのまま白ごまを混ぜた。絶品だった。今想像してもよだれが出る。
定食を頼んだ人には、ごはん3種類(白米、黒米、鮭ごはん)、サラダ、味噌汁、お漬け物、デザート(豆乳プリン、コーヒーゼリー)、ドリンク(コーヒー、紅茶、ジュース)などが食べ放題。

定食が平均で1500円〜2000円以上して、ちょっと高いなと思っていたけどこれだけ色々選べて食べ放題なら安いかもしれない。また行きたいお店が増えた。

エッセイの中に、フランス人は身なりに気を使う人より豪華な食べ物を食べることにこころを砕くとあった。
ぼろぼろな服を着ていても、お金を切り詰めて高級なお肉を買うらしい。
生活費を切り詰めるとしたら食費から削る人が多いと思うけれど、フランス人はそんなことしない(エッセイは60年代に書かれたものだから今のフランスはわからない)。
高級だから良いってわけではないけど、その心意気はすごいと思う。