潮騒

日記

4/22

 

同棲を始めて3か月後に彼と結婚した。6年も続けていたアルバイトを辞めて引っ越しの準備をして、彼のご両親に挨拶をして、引っ越しの手続きをして、引っ越しをして、両家の顔合わせの計画をして実行して、数日後に入籍した。婚姻届を完璧に書き上げるのにもすごく神経を使った。お互いの実家が離れているから親に会える機械がそれぞれ1日しかなかったり、本籍地が分からず謄本を取り寄せたりいろいろと慣れないことをした。結婚なんて紙にパパッと書いて提出して終わりだよと言っていた母を少し恨む。でももう過ぎたことだ。私は彼の妻になって、彼は私の夫になった。なんだかまだムズムズする。夫、妻という立場に。何をもって夫、妻という立場になったのか。結局は生活の延長線上に立っているだけで、何も変わった気がしない。良いことはもちろんあった。彼の親戚が優しくて良い人たちだったこと、祝福されたこと、彼との生活にも慣れて喧嘩の数が前より少なくなったこと、新しく友達ができたこと、お互いの悩みを話し合うことができたこと、毎回拙い料理だけれど前より楽しくなったこと。

 

今の悩みは、働きに出るのが怖くなっていること。外出自体は苦にならないし、楽しいと思えるのに「働く」となると身構えてしまう。気持ちを塞いでしまう。お金はない上に減るばかりで、焦りはあるのに前向きになれない。この思考をどうすればいいのだろう。求人票とにらめっこする日々。