潮騒

日記

2015-01-01から1年間の記事一覧

隙間

孤独を溶かすことに集中するように、だれが教えてくれたわけでもないわたしだけの隙間を埋める 知らない人のくちびるを思ってシーツが少し湿る 少し息をとめてしまう 静まっていくからだが許せなくて夜はいつも冷たい 頭をいっぱいにしてるとき 言葉も光もな…

即席の幸福

将来の安定なんて何にも無くてそれでもこころはおだやかで即席の幸福を持て余してるまだ知らない体温を夢見てわたしはひとつのからだで呼吸をして消えるかなしみまとめて夜の底に置いていきたい泣きたくても冷たい枕はしゃべらないし想像してもイケないこと…

こころがからっぽになりつつある 瑞々しさが奪われて 湿っぽさがなくなっていく 冬だから? それはわからない 空っぽのやかんをずっとストーブで沸かし続ける 自分のことしか考えられなくなったら人間終わり ちょっとずつ嫌になる 他人の善意が怖くなる 自分…

入力

ローマ字入力は効率が悪いということを聞いて、ずっと面倒だったかな入力での入力に挑戦しようと思い練習している けれどこれが何ともうまくいかない まず五十音順の配列がちゃんとしてない 「あいうえお」はかたまっているのに「かきくけこ」になると「かき…

無題

冬が近づく空気、光は細かい粒になって降り注ぐ。すべてがやさしさに満ちているようで、わたしをなまけさせる空気がつらい。感情から発せられたことばを書きたい。生々しいくらいの。感覚をあたえるような。血で書いたような。それができないのはわたしがあ…

映画「バクマン。」

ネタバレ含む。映画「バクマン。」を観に行ってきた。実写にあまり興味がなかったけれど、サカナクションが音楽をすべて担当したということや好きな俳優が出ている(神木隆之介、佐藤健、染谷将太、桐谷健太、新井浩文、山田孝之などの主要人物)ということ…

愛が必要

愛情遮断症候群は、愛が得られなかったゆえに心身の発達が未熟な人のことらしい(愛が足りないと成長ホルモンがうまく分泌されないらしい)こころだけではなく、身体も愛に左右されるなんて愛ってたぶんこんな感じのものって頭で想像するけどそれを愛だと受…

無題

青が刺さる夢のなかで私は紅葉と、モミの木が枝葉に生えてる不思議な木を見つけた夢のなかでとてもリラックスした あれほどの見事な紅葉は見たことがなくて、木がとにかく高い見上げると首が痛いから仰向けに寝転がりながら眺めた風の感覚があった私の知らな…

泡ぶく

自己の存在意義や証明やそんなことを考えない日々を送り続けている人がいるならその人はきっと幸福な人だ。幸福感は感覚が鈍っているときに発生する薬みたいなものだと思うから、わたしはその薬を服用して日々に浸かっている。でも、頭のなかで時々現れる。…

無題

大発見。スマホのアラームで起きるより、ガラケーのアラームのほうが目覚めがいい。スマホに替えてから目覚めがすごく悪くて、早く寝ても早く起きられなかったんだけど、昨日ガラケーのアラームで起きてみようかと思い立ち実行したら一回で目が覚めた。 わた…

窓から見える木漏れ日

今日から朝起きたらラジオ体操をすることにした。いつまで続くのか。ラジオ体操1日目。気分が良い。「i読書力」というアプリをダウンロードした。大宰や宮沢賢治や夏目漱石などの文学作品を電子書籍化してそれをまとめて読めるというもの。電子書籍を常に馬…

萩尾望都

書店に萩尾望都特集の文藝別冊が置いてあったので立ち読み。 萩尾望都はつい最近知って「イグアナの娘」を読んだ(昨日は、「トーマの心臓」と「訪問者」が届いてこれから読む)。 特集では萩尾望都の漫画やネーム段階の原稿や部屋の中の写真まで掲載してあ…

滴ることば

わたしを雑巾のように絞り上げたとしても、滴ることばはいつだって汚く濁ってるひとは悪口が好きだから、共有することで人との関係を保とうとするもう、そういうのやめたい馬鹿げてる全く生産性のない、驚きもない繰り返される 繰り返されるって思いながら年…

天国の気分

昨日、山梨県にある尾白の湯という温泉施設に行ってお風呂入ってきた建てたばかりなのかとてもきれいでスタッフも親切な人で好感を持てたロッカーのお金を取らないところも良い施設内に大きいお風呂と、露天風呂と、サウナがあった女性たちの裸はでこぼこし…

透ける

わざとらしく花柄のソファとか壁紙とか、あまりにも自分の趣味とはちがうラブホテルのインテリアはなぜか天国を想起させた安いホテルには窓がない高いホテルには窓があるってのはわたしの経験上わかることなんだけど偶然だったかもしれないなと思い始めた わ…

私生活を発信して人に影響させるくらいのチカラなんかあるわけもなくただの備忘録くらいのきもちでそしてあなたはわたしのからっぽを見てほしいツイッターのテンションとここでのテンションが違って、どうしてだろうと思う 人格を統一させずに、というかでき…

雲と空の境目が曖昧になって溶け込んでいる朝インスタントコーヒーの香りが幸福を感じさせてくれて、いつかは自分で豆を挽いて淹れてみたいと思った自分の居場所のことを考えてるここではない新しい場所のこと

深夜に

パイン味のゴーフレットを食べて、「うまい」と独り言を云った安っぽいもさもさとした生地にパインのクリームが強烈に香った フルーツの匂いはとても好きだ2枚食べたこう言う時に泣いてしまう人もいるだろうなという気持ちにさせるものだったなんだか寂しく…

夢のなかで裸になった

人の気持ち考えてるようでほんとは全然考えてない自分のことしか見えないだれもわたしを好きではないたやすく傷ついて、たやすく泣いて、たやすく死を思うべつに悲しいことがあったわけではなくて、この感情は内部刺激から来てる想像することで傷をつくって…

ピンク色の剃刀を持ってじっと見つめていたクラスメートの瞳を思い出している。その剃刀貸してと言いたかったけど言えなかった自分のこととか。なんでもない日常のシーンに加えられた傷。こころの淵を漂っていた冷たくてあたたかい空気。心地よく感じてすら…

遠くちりばめられた、青春と呼ばれるいくつかの事件を見て見ぬ振りを重ねていったら言葉が渋滞して、息が苦しいのはいつまでも君にほんとうのことが言えないから月日が経って爪が伸びている水色に輝く雲がちぎれていった口に放り込んだら甘く溶けてしまいそ…

必要のない記憶に回帰して、いつまでもぐるぐると夢の映像と現実の映像をまぜこぜにした これでもかというくらいに目の前を光の速さで車が行き来して、 その隙間 脆くて形を変える正しさを振りかざしてるのを見つけた わたしにはあの時、あなたの言いたいこ…

東京

バトルだった。いかにうまく人をかわせるかのバトル 。そんなのみんな慣れていた。矢印にも忠実だった。中学生がサングラスしてた。外国人も居た。キャリーバッグが邪魔だった。都心部はビルだらけだったけど、少し離れてるところは地元の街並みとそんなに変…

くちびるを失くす

くちびるがなかったらいいなと思うことがたまにある要らないことまでべらべらとしゃべる自分が嫌い口うるさく相手のきもちも考えずにあれこれしゃべる人からもくちびるを奪ってしまえば、少しは平和になると思うでも、こんな提案だって相手のきもちを考えず…

青い時間

アスファルトから跳ね返る熱を想像しただけで夏はもう始まっていて、あちこちに黒い虫が家の畳に棲みついている臑毛が少しずつ硬くなっていて、恋人がいないということは、臑毛と仲良く生活することでもあったまぁ、すぐに剃ってしまうけど街が海のなかにい…

代わり

すらすらと自分のきもちが言えてしまうのが恐ろしい インターネットでねいつかくちびるは縫合して塞いでしまうだろう もう塞がれているかもしれない言葉というか、わたしに本心がなくたって、生きていくのになんの問題もなくて、だれかに聞かれることもない…

カケラ

大好きなトマトとマヨネーズのサンドを食しつつ借りてきたDVDを観賞した。「カケラ」という映画。大学生のハルと、メディカルアーティストのリコが出会い、恋人になるっていう同性愛の映画なんだけど、いまいち映画としての力に欠けている部分もあったし、ハ…

レモン色

人がたくさん目の前を通過して光る1日の終わり、言葉を反芻してつらくなる夜好きな人は元気だろうかもうあまり人の目を見て喋れない完全な子どもに戻りたかった完璧でなくてもいい頭が冷めていて、人の言動ばかり気にして馬鹿になっている昨晩はとても寝つけ…

チカチカする虫

鈍い頭痛が朝から続いてぼーっとしながら映画を観て、昨晩の残りのオムライスを食べたあとに、涼しい風が入り込む暗い部屋のなかで眠りについて、弟が世帯調査に来た警官と話していたのが聞こえてきて、そこからまた眠りについて、起きたときにはパトカーの…

贅沢な骨

「贅沢な骨」という映画を観た鰻の骨が喉に刺さって痛いと訴えるミヤコに、贅沢な悩みだねと笑うサキコ。心に傷を負ったふたりと、新谷という一人の男性の交流が描かれている映画。サキコが自分の影を踏みたくてアパートの屋上で影踏みをしてるシーンとか、…