潮騒

日記

安曇野ちひろ美術館

昨日から長野県安曇野市に出かけていた。昨日の昼ごろに出発して、夜は健康ランドにお泊まりして過ごした。お泊まりするのなんてすごく久しぶりでわくわくした。お風呂はそれほど広くなかったけれどシャワーが蛇口を捻ればずっと流れていたからよかった(行ったことのある健康ランドや温泉は15秒間くらいしかシャワーが流れない所が多かった)。ずっと、女のぼこぼこした肉を見ていた。変な所についてるなぁとも思って、おかしくなった。お夕飯は牛タン定食。

 

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やわらかくて美味しかった。牛タンに目がない。久しぶりにお酒も呑んだ。半分しか呑めなかったけど。

自分の部屋に入って、自宅との違いに感動して興奮してあまり寝つけず。ベッドのシーツや掛け布団がごわごわしていて更に寝つけず。朝起きたら首がガチガチに凝っていた。家が恋しかった。朝風呂をして、朝食はモーニングセット。

 

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シンプルだけど、満足した。トーストがふわふわで美味しかった。

チェックアウトして、安曇野ちひろ美術館へ。

 

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山に囲まれていて、自然にあふれていた。小川があって、さらさらと流れていた。子どもとお父さんが芝生にベタッと寝転んで遊んでいた。のどかで、空気が良くて、赤とんぼがありえないほど群れていた。母の帽子に1匹とまった。

 

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展示物を見る前にカフェで軽く食べた。紅茶とスコーン。青リンゴのジャムと、生クリーム。甘さ控えめでいくらでも食べられちゃう。外にもテーブルが設置してあったから、緑や空を楽しみながら食べた。気温が低かったから肌寒かったけれど、ブランケットの貸し出しがあるサービスっぷり。館内はとても清潔感があって、毎日来ても飽きないだろうなと思った。

 

いわさきちひろの絵をちゃんと見たことがなくて、人の目に光りがなくてちょっと怖さがあるなぁぐらいにしか思ってなかったんだけど、今日じっくり見ることができて本当に良かった。

 

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強く風が吹いたら消えてしまいそうなくらい儚く、脆く、優しい絵のなかに様々な思い、平和や子どもを愛する気持ちをいっぱいに込めて絵を描いていたのが少しわかった気がして、この人の作品をもっと見てみたいと思った。絵画は手紙だ。気持ちがゆっくりとふくらんでゆく思いがした。絵は、涙がにじんだときの景色のようでもあった。

館内に置いてあった別冊太陽のなかに、「おとなというものはどんなに苦労が多くても、自分から人を愛していける人間になることなのだと思います。」といういわさきちひろの言葉があった。

戦争を経験して悲惨な状況にこころが打ち砕かれそうになっても、人を愛し、自然を愛する気持ちを無くさなかったその強さや優しさがああいう絵を生み出せるのかもしれない。そのいわさきちひろの言葉が載っているページに、言葉とともに載っていた「母の日」という絵が気に入って、売店で買った。まさに愛のかたちだと思ったから。

 

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小さいけれど、額縁に入っている。栞とマグネットもとても良い。

美術館を出て、公園を周って後にした。

わさび農園にちょっと寄って、わさび田を見た。

 

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ここの水はすべて雪解け水らしい。澄んでいる理由がわかった。

 夜は諏訪湖のSAでサーモンいくら丼と、お蕎麦を食べた。

 

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窓からは諏訪湖が見渡せて、最高の夕ご飯。徐々に暗くなって夜景になっていった。お冷ではなくて蕎麦茶が出てきて、飲んだ。初めて飲んだけれど、香ばしい匂いがして美味しかった。帰りはうとうとしながら夜景を眺めつつ帰宅。最高の2日間。やっぱり長野県は天国だった。