潮騒

日記

スーパーマーケット

帰り道、近所のスーパーに寄った。果物が高く積まれて良い香り。わたしの顔ぐらいある大きな梨がひとつ置いてあった。笑いながら何かをぶつぶつつぶやいてるおじさんがドリンクコーナーでカフェラテを一心にかごに入れていた。一瞬だけあたりに緊張が走る。耳に何かをつけていたから誰かと電話していたのかもしれない。電話を持たずに会話ができるのは便利だけど、周りには誤解を与える。きちんと列に並んでお金を払っていた。

みんながそれぞれ違う品物を買って、黙々と袋に詰めて荷物を運ぶ。誰も交じることなく、ご飯の支度をするために帰宅する。無限にあるような食べ物の山から自分が何を食べたいのか、何を食べさせたいのか毎日考えるって実はとても大変なことだ。ここに置いてあるものが本当にみんなの生活を満たしていくのだろうか。自分もお菓子を買ったけど、人のものはうまく想像できない。