潮騒

日記

無題


冬が近づく空気、光は細かい粒になって降り注ぐ。すべてがやさしさに満ちているようで、わたしをなまけさせる空気がつらい。

感情から発せられたことばを書きたい。生々しいくらいの。感覚をあたえるような。血で書いたような。それができないのはわたしがあまりにも乾いた人間だからだ。好きで続けてきた詩を書くことも、なんだかすべてが嘘くさい。わたしのものでは無い。わたしから切り離されていくことばは、いつも他人行儀。
ことばにさえ信用されていない。わたしがことばを信用していないから。
操作性が強い。からだでことばを紡がないと意味がない。わたしの胸の奥で響きあう。