潮騒

日記

まどろんで春


風邪が治らなくてアルバイトを休んだ
アルバイトごときが休むなよっていう自分の声と健康第一だよっていう自分の声がして、健康第一を取った
からだが資本  健康は財産だよ
死ぬまではね

風邪薬飲んでずっと寝てた
暖かくて、とても懐かしい空気に触れた

春は怖い
時間の流れが一気に加速していくのが冬の終わりごろ
春になればまた冬になっていく
好きだった人のことを思い出していた
もう二度と会わないかもしれない人のこと
自分の不甲斐なさを恥じた
わたし今いくつだ
情けない状態から一向に抜け出せなくて、やっぱりひとりじゃ何にもできない

気が向かなくてまったく本を読んでなかったけれど、眠りから覚めて、山田詠美の小説を読み進めた
今日はなんだか小説を読もうと思えた

お金は手に入らなかったけど、そういう気持ちが少しでも味わえただけでもよかったかな
瞬間はお金じゃ買えないから

だいぶ良くなってきたけど、まだまだ治りそうにない