潮騒

日記

排泄

猫が一心不乱に毛づくろいしていて、舌の上で絡まる毛のことを思った
ぐちゃぐちゃと音を立ててやがて眠りにつく グロくてあたたかい

わたしは何かを欲していた
悲しいのでも寂しいのでもなく、こころの翳りで光りが無くなっていくそんな感覚のまま目が覚めた
何かが足りないと感じていた
火傷が治っていくことの不思議と細胞ひとつひとつの愛しさで目が眩む
また綺麗になっていく 少しずつ
傷はいずれ塞がる   何とかすれば
でも こころの傷は開きっぱなしだ
だから零れ落ちるんだと思う
こんな気持ちも生理現象だから仕方がない   排泄されればいい

泣くことは容易いようで難しい