映画の秋

台風を境に急に気温が低下して気持ちもなんとなく落ち着かないのだけど、秋はわたしが産まれた季節だし、一年のなかで頭の中がスッキリしてくるのは秋だ。読書の秋とかスポーツの秋とか、何かを始めるのに最適なのは頭の中の熱が少しずつ冷めていくからだと思っている。

わたしは、この残りわずかな季節を映画の秋にしたいと思う。観たい映画をリストアップして、レンタル店で少しずつ借りていく。洋画がいちばん多いかも。ロングセラーものや、比較的新しい映画とか、もう何でもいいから気になったものを観ていく。

今日は、「アンコール!!」という映画を観た。

アンコール!! [DVD]

最愛の妻を癌で失くした頑固者の夫が、妻が通っていた、お年寄りたちの合唱の練習に加わって少しずつ自分を変えていくお話。ありがちなストーリー展開だけど、とても温かい映画だった。夫のアーサーが妻のマリオンと一緒に眠るシーンにじんと来た。人を愛する姿って美しい。大切な人を喪ったけれど、その代わり自分を変えようと努力して、変わることができた。今まで拒んできた様々なことを受け入れるようになった、そんなアーサーの変化ぶりに観ていてこころが揺さぶられた。

映画を観ると、時間の流れが変わっていくのが分かる。