潮騒

日記

5/4

 

埃かぶって地層のように積み重なった本たちをまるごと掘り出して、ぼろぼろになったアルバムや教科書なんかをまた奥に仕舞ったりした。記憶も積み重なって沈んでいた色んなことが様々に蘇ってきて邪魔くさかった。覚えてるものなんだなって。普段は意識しないからぽっかり忘れてしまっている気がしているだけなんだ。スコップで掘れば、ちゃんと存在している。邪魔くさい。でもぜんぶ捨てることはできなかった。また仕舞う。捨てたいものって案外少ないのかも。