潮騒

日記

隙間

 
孤独を溶かすことに集中するように、だれが教えてくれたわけでもないわたしだけの隙間を埋める
知らない人のくちびるを思ってシーツが少し湿る
少し息をとめてしまう
 
静まっていくからだが許せなくて夜はいつも冷たい
頭をいっぱいにしてるとき
言葉も光もなくて
現実から外れていく感覚
残された体で好きだった人の温度を探ろうとするけどこれもまた冷たい記憶だ