潮騒

日記

刑務所の中

「情熱の光りに合わせて動いていた」

と夢の中でわたしは言った。
どういう意味だろう。
ぼこぼこに凹んだ車を運転しているわたしはさっきまで男とホテルに居た。男は知らない人だった。外国人だったかもしれない。夢占いしたら何か分かるかな。
自分の見る夢が、占いか何かでカテゴライズされるものなのだろうか。

午後はホットケーキを焼いて、はちみつをかけて読書した。

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食べながら読みかけの本を読む。はちみつをもっとかければスポンジにもっと染み込んでおいしかっただろうなと思った。もったいない精神で紅茶の出がらしを入れたけど、今度は出がらしじゃない茶葉を入れるべきだと思った。
出来ればダージリンではなくてアールグレイのほうがお菓子向きだし香りが良い。

しばらくして、借りているDVD「刑務所の中」を観た。
銃刀法違反と火薬所持で逮捕されたハナワと受刑者たちの刑務所生活。これは原作者が実際に体験した実話らしい。

決められた時間、整理整頓、行進、仕事、静かに流れる季節と、ひたすら配膳される食事。特に食事のシーンがたまらなく好きになった。

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パンの日のシーン。
大きなコッペパンとマーガリンと餡子とフルーツ。これまたおいしそう。
リアリティがあるけれど、滑稽で。とても好きだと思った。
刑務所の中は意外に自由な部分があるものだなと思った。食事はご飯と味噌汁だけなのかと思ったらちゃんと煮物も出る。お正月にはフライや、羊羹、お蕎麦、ヨーグルトなど普段の生活では食べない量の食べ物が並ぶ。
休日にはお菓子とジュースが配られ、集会所で映画を観る。そのお菓子がアルフォートで、すごくおいしそうに夢中で食べていた。雑居房にはテレビがあって、時間内で観ることもできていた。
ホームレスの人たちがわざと捕まって刑務所に入る理由が何となく分かった。
出演している俳優も有名な人ばかりで、そんな有名な俳優がワンシーンだけ出演しているものもあるから見逃せない。
メッセージ性が含まれているとか考えさせられるとか、そういう映画では無くて、ただ日常を覗いてるという感じ。わたしはそういう映画がすごく好き。頭からっぽにしてぼーっと観る映画が良い。良かった。山崎努がゆっくりやさしく微笑むあの感じも良かった。