潮騒

日記

8/20

 

朝食にフレンチトーストを作って食べた。片面10分ずつ卵液にひたし、いっぱいに吸い込んだ食パンは黄色くぷるぷる光っていた。バターがないからマーガリンひとすくいを、あたためたフライパンに落とし、フライパンを持ち上げ左右ななめに動かしてマーガリンを全体に敷く。濃厚な匂いが立ち込め、わたしは換気扇をまわすための紐をひっぱる。そしてゆっくりと食パンを菜箸で持ち上げる。崩れそうなくらいやわらかい。フライパンに乗せる。ジュッと音を立て、食パンは焼かれる。中火と弱火をつまみで回し回し調節しながらきつね色の焦げがつくまで待つ。そのあいだに読みかけのエッセイを少し読む。小川洋子の「深き心の底より」。フライ返しで焦げ目を確認してからゆっくりとひっくり返す。同じように焼いて、火を止める。皿をだして、ゆっくりと乗せる。フレンチトーストを作るときはいつもゆっくりになる。食パンがやわらかいから急ぐと崩れるのだ。ゆっくり浸して、ゆっくり持ち上げて、ゆっくり焼く。これが醍醐味。だから休みの日じゃないと作ることができない。特別な朝食。半分にはちみつをたっぷりかけ、もう半分にはブルーベリージャムをたっぷり塗って食べた。甘くてやわらかくて一口でしあわせな気分になる。久しぶりに気持ちにもお腹にも満足のいく朝食を食べた。

 


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居間を掃除機で掃除し、階段のほこりを払い、テーブルを拭いてすっきりした。涼しくて気持ちがいいから出かけようと思ったのに雨が降っていた。昼に晴れたら出かけようと思ったら今度はお腹と腰が痛くなってしまった。いつものように今日もおとなしく家にいることにした。読書をしたり、昼寝をしたりして過ごした。カフェオレを作ってみたけどやっぱり不味かった。