潮騒

日記

8/28

 

夏が近づくにつれ手帳は白紙の日が増えた。何も書くことがないわけではないが、書く気力が無い。世間では色んなことが起こりすぎて、整理して書き起こすことができない。殺人的な日射が言葉も心も乾かしていくようで、ただただそれをじっと感じているしかなかった。湿っているのは体だけだった。嬉しいこともたくさんあったけれど、嬉しいことほどよく思い出せない。