無題
夢中になって、見つめて、肌を感じて、汗をあびて、呼吸して、熱を持って、
時間が経つことを忘れて、笑顔になって、しあわせを固めた物をお互いに差し出しあっても、終われば何も無かったかのよう
抜け殻みたいで、 からっぽを感じる
薄暗くした部屋のオレンジ色の照明がやけに虚しくて、革のソファに座りながら、わたしは何をしてるんだろうと思っている
背中に革が張りつく イラつく
わたしのすることはすべて嘘っぽい
生活するには脆く欠けた部屋のなか
感情、どうしてすぐにわたしを見捨てて遠くへ行くの
すこし疲れた
裸の流線を見つめる 白くて綺麗に整った肌が見える
シーツの波のうえに横たわっている
息がきこえる
胸になにか刺さってる