潮騒

日記

8/31

ショッピングモールの休憩所にある自販機で苺のチーズケーキ味のアイスを買い、食べた。読みかけの本をひらく。数行読むごとに頭はシャットダウンの準備をはじめる。眠れ、眠れとからだに命令を下し、わたしは自分の意思とは関係なく強制的にまぶたを閉ざされる。うつらうつらしているが意識はある。周りの音も遠くではあるが聞こえている。それなのにわたしは一瞬の夢を見る。自分が想像しようとして頭の中で描くものとは全く別のイメージが映像として流れる。夢という水面を、意識という爪先が入ったり出たりしている。ショッピングモールは灯りが眩しくて、時間の経過を見失う。ひとり、休憩所に来て椅子に座っては、またひとり来る。気づけば誰もいなくなる。そしてまたひとり来る。ひとの移動で時間が流れていることを知る。外は暑すぎるけれど、ここは寒すぎる。今日で8月最後だけれど、明日になってもずっと同じだ。