11/03、11/04

 11月3日と4日、彼といっしょに富士と沼津へ出かけた。富士の目当ては吉原商店街発祥の名物つけナポリタン。レトロな看板のコーヒーショップ「アドニス」に行くのは今回で2回目。つけナポリタンのデザートセットを注文。デザートはアフォガード、ミニモンブランパフェ、本日のケーキのうち１つを選べた。本日のケーキは七種類ぐらいあってずっと悩んでいると、対応してくれた若くて可愛い女の店員さんが「私のおすすめはこのイチゴと紅茶クリームのケーキ」だと言ってくれたのでそれを注文。

つけナポリタンは、桜エビを和えた麺を、濃厚なトマトベースのスープにつけて食べるつけ麺で、スープを混ぜるとチーズが溶けるからそれを麺とからめながら食べると絶品。好みでレモンを麺にかけても良い。さっぱりと食べられる。ケーキもおいしかった。お会計をしてくれた店員さんの、コバルトブルーのネイルが綺麗だなと思った。

満腹になって店を出て、沼津に新しくできたららぽーとに向かった。ららぽーと1階の沼津コートという場所に甲斐みのり展が催されていて、ずっと気になっていたから行ってみた。各県の地元パンの袋が貼ってある壁がとても可愛かった。文字好き、デザイン好き、パン好きにはたまらない。パンの袋に印刷されてあるデザインのポストカードが販売されていたから購入。ららぽーとは一回行けばしばらくは行かなくていいやという感じだった。夜は宿をとって任天堂Switchのマリオカートで盛り上がった。

翌日は沼津の商店街にある喫茶「どんぐり」へ。11時から開店するということで隣りのパン屋「マミイ ハウス」でパンを購入。朝ごはんを食べ損ねていたので駅のベンチで群がるハトにおびえながら、きのこグラタンパンとマロンクリームパンを頬張った。駅には外国人もちらほら居た。ハトに餌をあげていた。やめてくれ。

11時をすぎてどんぐりへ。ここの喫茶店は変わっていて、最初に食券を購入、席について、そこにあるホルダーに食券を挟んで流れてくる空の桶にホルダーを入れてそのまま流すという、文字だけでは何のことだか全く伝わらないであろう方式。写真を見ていただければわかると思う。

びっくりした。テレビや雑誌でも何回か取り上げられているからこういうお店なのは分かっていたけれどいざ目の前にすると笑ってしまうくらいシュール。どんぶらこ、どんぶらこと次々に空の桶が流れてくる。そして店内を見回すとそこには80年代くらいの昭和グッズがガラスケースにぎっしりおさめられていた。壁には昭和歌謡のジャケットが貼ってあり、しかもジュークボックスまである。BGMはずっと昭和歌謡。手書きで書かれたメモも微笑ましい。ガラスケースのなかには来店したお客の感想メモもたくさん入っていた。もうちょっと綺麗に飾ってあげればいいのにとも思うけれど、この乱雑とした雰囲気がたまらなく良くて、ずっと眺めていたくなる。ここではきしめんを食べた。ほんとうはあんみつかパフェを食べる予定だったけれど、変更した。卵焼き、かまぼこ、お餅、つゆが染みた油揚げが入っていておいしかった。肌寒いから温まる。

しばらく商店街をぶらぶらして書店に入って立ち読みしたあとはクレマチスの丘へ。自然が多く、とても綺麗な美術館で好きな場所。展示会に行くわけではなく周辺を歩いたり、カフェでケーキを食べたりした。チョコタルトがおいしかった。

変わった形の枯葉を見つけたり、小さな吊り橋を渡ったりして気分が晴れやかになった。彼はひろった枯葉に「木の葉ちゃん」という名前をつけていた。可愛すぎるだろ。